膠原病は原因不明の疾患といわれ、共通する点は全身性疾患であり様々な臓器に問題を起こしてくるということ、そして自己免疫疾患であることです。また、発熱,体重減少,倦怠感,易疲労感などを伴うことが多い疾患です。
「免疫」とは体の外側から侵入してくる病原体(細菌・真菌・ウイルスなど)を攻撃して身を守るしくみですが、自分自身の体を敵と誤って認識し、攻撃してしまうことで起こる病気を自己免疫疾患と呼びます。自己免疫が原因であるため、治療は免疫を抑える薬(ステロイド・免疫抑制薬・生物学的製剤など)が中心となります。
当外来で診療する疾患の症状は非常に多彩で、関節の腫脹・疼痛、こわばり、不明熱、筋痛、発疹、レイノー現象(手指が寒冷刺激などで真っ白になる)など多岐にわたります。お困りの方は是非一度ご相談ください。
最も患者数の多い関節リウマチは慢性的な関節炎により関節の骨や軟骨が破壊され、関節変形をきたした結果、日常生活が不自由となる疾患です。
関節リウマチについては、近年、メトトレキサートや生物学的製剤など、有効性の高い薬が現れ、関節の炎症を抑え、破壊を防止すること(病気の進行を止めること)が可能になりました。現在では多数の生物学的製剤が登場し、患者さんの背景によって最適と思われる製剤を選ぶことができるようになっています。
関節リウマチの病勢は発症後数年が最も強いといわれており、早期であるほど薬の効果が大きく、この時期に十分な治療を行うことが関節の破壊を防ぐ上で最も重要です。治療が順調にいった場合、途中から薬を止めても再燃がみられない期間が長く続く方もおられるため、早期発見、早期治療が非常に重要となります。
当外来では、関節リウマチに対して抗サイトカイン療法を含めた生物学的製剤による積極的な薬物療法を取り入れており、現在発売されている薬はほぼすべて使える環境にあります。生物学的製剤の中で点滴静注の必要があるものは、導入時に短期入院し副作用がない事を確認した後、外来で引き続き投与を続けることになります。皮下注製剤などは入院せずとも導入可能です。(当院で実際に使用している生物学的製剤:レミケード、エンブレル、ヒュミラ、シンポニー、シムジア、アクテムラ、オレンシア)
また、他の膠原病疾患等では、多くの例でステロイド療法が基本ですが、ステロイドは量と期間に比例した副作用が出るため、再燃を防止しステロイドの使用を必要最小限にするため適応のある方には免疫抑制薬を併用します。
関節リウマチ
全身性エリテマトーデス
強皮症
多発性筋炎/皮膚筋炎
混合性結合組織病
シェーグレン症候群
リウマチ性多発筋痛症
血管炎症候群
抗リン脂質抗体症候群
成人発症スティル病
ベーチェット病
再発性多発軟骨炎
乾癬性関節炎
強直性脊椎炎/脊椎関節炎
IgG4関連疾患
サルコイドーシス
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山本 晃央 |
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